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多摩川周年は、3コースからトップスタートを切った三角哲男がまくりを決めて優勝した。三角のG1優勝は、1993年の多摩川39周年以来のものだ。これで三角も来年3月に多摩川で開催される第40回総理大臣杯の出場権を手に入れた。
ここ数年、多摩川周年では遠征陣がタイトルを獲っていた。地元選手にとってこれほどの屈辱はない。来年3月の総理大臣杯を展望する上で、この勝利は地元勢に自信を持たせたことだろう。
三角の優勝を支えたのは、13号機のパワーだ。「記念でこれほどエンジンが出るのはめずらしい。インから行っても伸び返す」。7月から使用している現エンジンは、キャビテーションプレートを10mm長くした改良型エンジンだ。初下ろしでこのエンジンに乗った中澤和志は、「昨年までの調整だと、まったくダメ」と、エンジン調整に苦しんでいた。
今回もエンジンの仕上げにかなり差が出ていた。三角のように「伸び返す」という選手がいたのに対して、「中堅クラスもない」という田中信一郎まで、性能差は大きかった。田中は準優を前にしてシリンダーケースを交換する大整備をしていたが、最後までパワーアップに成功しなかった。
プロペラを含め、改良型エンジンに合った調整力を試されたのが、今回の多摩川周年だった。多摩川のエンジンについて情報が比較的多く入る関東勢の活躍が目立っていた。
関東圏からは8人が準優に進出し、パワー面でも関東勢がリードしたシリーズだった。
エンジン差が出てくるため、センター勢の捲り勝ちも多い。今回の多摩川周年は、インへのこだわりを捨てることを教えてくれた。とにかく誰が早くエンジンを仕上げてくるか。初日からパワーのあった三角は、その勢いで優勝戦まで突っ走った。 |
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